■友人2人と中華料理屋へ
先日、学内の友達と飲んだ時の話。
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その日はなでしこジャパンの試合だった。
席に着くなり私は背後に設置してあったテレビを見れるように、横向きに座った。
友人A「取り敢えずナマ!」
俺「うん、俺も!」
友人B「おばちゃん、ナマ3つで!」
友人A「....いやぁ〜飲み久しぶりだな。最近どうよ?」
俺「どうにもなってないよ?」
3人「笑ww」
スタートでかけるはずのエンジンがかからない。しかし、今日のメンバーのスタンスはこれくらいが丁度良いかもしれない、そう思えた。
友人A「俺今日◯◯の面接の結果くるわ」
友人B「俺も」
俺「まじかぃっ!おばちゃん!餃子ちょうだい!」
おばちゃん「はーいよー」
なでしこの相手はランキング4位のブラジル。その1つ上にいるなでしこはこの試合で4点入れろと監督から言われてたらしい。いくらランキングが1つ下と言えど、相手はブラジル。到底不可能だろうとその時は思った。
俺「えーっと、就活とは?」
友人A「企業とのミスマッチを計る絶好の機会」
おばちゃん「日本はダメ。年寄り多いから考えも保守的」
3人「たしかにな」
俺らの話もおばちゃんペースに持って行かれる、どうしよう。
試合の方は序盤からなでしこペース。相手の好機もあったが、運良く枠は外れた。
そして前半途中、セットプレーから相手のヘディングミスを誘い、オウンゴール、日本先制。
おばちゃん「やったやった日本入れたよ〜っ!」
3人「ね!やったぜ〜(切り替えろw)」
友人A「〇〇政治家になれば?」
友人B「それもあり得る」
俺「うん、〇〇は向いてるんじゃない」
友人A「お前は普通の企業にはいなさそう」
俺「むむ?」
友人B「うん、たしかに」
俺「...w」
俺「お前もあれだよな、頑固だから好きなことやってそう」
友人A「俺、そしたら画家になるわ」
友人B「むむむ?」
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他愛もない会話と、なでしこの怒涛の攻撃の繰り返し。
そこにおばちゃんの叫び声も混じり、店内はどちらと言えば騒然としていた。
結局なでしこジャパンは監督の宣言通り、ブラジルから4点を奪い、快勝した。
まさに有言実行だと思った。それも世界のレベルでだ。
引き続き、3人で就活トークをしながら将来について話す。
幸せって何?
仕事って?
最終的にお金なん?
自己実現ってどういうこと?
私が今まで生きてきた人生を振り返ったときに、常に試してきたことは
「毎日周りの人を笑顔にする。そしてそのために日常を楽しみながら生きる」
ことだったと思う。
人の笑顔を見る=私の生き甲斐
とも言えるかもしれない。
人々の笑顔が欲しい。でも笑顔は人それぞれ違う。だから余計欲しくなる。
今の時代に生きる人々は余程のものでなければ、手に入れることができる。
物質的なモノは持った瞬間に満足する。だから2つもいらない。
けど、人の笑顔は違う。
一人ひとりの笑顔は似ていても微妙に違う。
同じ人でも毎日変わる。
それがさらなる好奇心を生み出す。
だから集めたくなる。色違いのブリキをコレクションしたくなるように。
でも、世界の全員の笑顔を見ることは今は出来ない。
なぜなら笑顔にさせる準備が自分にはまだ出来ていないから。
私は今、これまでの人生とこれからの人生の間(はざま)に生きている。
有言実行までの猶予は限られている。
有言実行までの猶予は限られている。